nombirato!

2017年03月28日

贈った言葉


「贈る言葉」は海援隊のヒット曲。流行った頃は、好意を抱いていた子が、転校でいなくなるという時だったので、なおさら思い出深い曲です。当時から相当内気だったので、自分から話しかけた事もなかったな(笑)


昨日は藝大の卒業式と謝恩会。今年もまた学生達が巣立って行く。様々な感慨にひたるわけだけど、毎年同じような感慨をもつということはない。学生達との距離感もそれぞれ。でも赴任して丸5年経って、落ち着いてきたなという印象が一番強い。落ち着いてきたというのは自分から見た学生達の雰囲気だったり、自分と学生達の関係だったり。特にはじめの3年くらいは、相当試行錯誤だったし、今よりは学生一人一人をフラットに見ることが出来ていなかったかもしれない。でも懸命にあれこれやっていた気がする。

謝恩会とか、送別会とかだけではないけれど、卒業生や、学生達に向けて、スピーチをするというのが、ある意味僕にとっては修行、、いや、勉強でもあるんだけど、何かためになること、心に留めてもらえるようなことを話そうと、思えば思うほど上手くいかないもので、他の先生方の話を聞いて、またまた反省して帰るというのが恒例になってきた。

基本的に話が下手な自覚が相当あるので、スピーチが終わって上手くいったと言う印象になる事はほとんど無い。演奏の後の方がはるかにスッキリするな。

で、最近、大学に赴任した当初と話す内容も、少しずつ変わってきたなと感じるところがあって、自分としては、やっぱり初心にかえらないといけないのかなと反省。

普段から教師として考えていることが、こういう機会に自然と反映するもので、自分的には、大学の先生になる直前くらいの心境というものが、この先の先生としての心の持ちようとして、実は一番良いのかなと思ったり。もう少し上手く話せるようになりたいと思う。


卒業生の、なんだか少し不安だったり、晴れやかだったりな面々と話をしてると、本当にこれから先の、活躍が楽しみになる。大きな可能性を感じるというか。僕はこんなだけど、学生達が立派に成長して社会に出て行くことを、心から嬉しく祝福したいと思います。

願わくば、健康に気をつけて、素晴らしい音楽とともに活躍して欲しいと思います。

posted by 古賀慎治 at 02:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月22日

作文


ご無沙汰してました。今は入試も終わり、ちょっとホッとしている感じです。

大学の業務の中で、レッスン以外にもたくさんの仕事があって、専攻を担当している以上避けられない役職というのがある。

授業として行われている学生オーケストラの運営のために、各科から委員の先生方が参加されて、運営委員会が開かれるんだけど、どういうわけか委員長を拝命して丸2年。今は定期演奏会に向けての印刷物の準備の中で、チラシやウェブで公開される挨拶文というものを書くのも役目。過去の先生方の挨拶文を参考に読んでから書こうと思ったんだけど、芸術家らしい格調の高さを感じさせる名文ばかり。

学生時代を思い出すと、アンサンブル定期の挨拶文を、永濱先生にお願いすると、故事やことわざを引用されて、出演者の僕たちにとっても、とてもためになるような事を書いていただいたな。

僕が普段書いている当欄とか、思いつくままに書きなぐる駄文と違って、格調高く、大学の先生らしくと思うと、なかなか筆が進まないと言うか、ハードルが高すぎてテキストエディタを開く気にもならない。試し書きをしても、大人と子供くらいに幼稚な文に感じてしまう。

それでも締め切りというのは来てしまうので、自分なりにあれこれ調べて、参考の音源を聴いて、ひねり出した、たった200文字強。これだけのコトを、何も調べずにサッと書けるくらいの人間になりたいものだと思った。想いが伝われば、まあ自分にしては上出来。

完成品は、どうぞお手柔らかに温かい目でご覧くださいまし。定期演奏会よろしくお願いします。6/29 奏楽堂です。


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2017年02月21日

日藝の第10回トロンボーン定期へ


昨年度いっぱいで退職したものの、お誘いいただいたし、現状教え子しかいないので、一年ぶりにみんなの様子を見に江古田にある音楽学科の小ホールに行って来た。気分はすでに母校へ行く感覚。トロンボーン定期も在職中に始まって、ついに10回目か。。。

今の専攻生の女子3名と男子1名で、正直定期演奏会を乗り切るのは大変だったと思うけど、一年ぶりに聴いた彼らの演奏からは、テクニックや音楽性もさることながら、人間的にも大きな成長を感じることができた。

退職の前は、後任の新田幹男先生に迷惑をかけるんじゃないかとか、いろいろ心配な面もあったけど、聴いてみて一番感じたのは、この一年で、見事なまでに、新田先生のカラーに染まったなぁと感じることができたこと。良い意味で。サウンドがここまで変わるとは想像できなかったこともあり、寂しい感覚も10パーセント位あったけど、90パーセントは「もう大丈夫」という安堵感。本当に素晴らしい先生にバトンタッチ出来て良かった。

これは親離れというより子離れの感覚のハナシかもね。行って良かった。卒業生達との会話も楽しかった。

また近々会いましょう(笑)




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2017年01月26日

サウンドに対するキホン的な考え方1


今を遡ること30年??ミシェル ベッケさんの公開講座を受けさせて頂いた時の話。これも生徒達にはよくするハナシだなぁ。

ベッケさんと久々に会って舞台上でレッスンを受けました。レッスンが終わって廊下かどこかでベッケさんと立ち話をした時に、当時まだ非常に珍しかったセイヤーヴァルブ(今のアキシャルフローヴァルブ?)の楽器を入手したばかりだったんだけど、ベッケさんはそれが珍しかったらしく、ちょっと吹かせてくれと言われました。

で、聞こえてきたベッケさんのサウンドは皆さんご存知の通り、世界一の超美しいサウンドなのです。彼のクルトワの楽器でなく、僕のBach(マッピも)から、まごうことなきベッケさんの華麗なサウンドが聞けました。鳥肌が立ちました。僕の楽器が一番輝いた時だったかも知れない(笑)。いや、そうならないように、僕の楽器から一番良い音は僕が出すんだと思いながら早30年、今もメインの楽器として頑張ってます。

トロンボーンや金管楽器は、楽器を替えたり、マッピを替えたりすると音は変わるけど、一時的なもので、結局その人が持っている音になります。たとえ1千万円で完全にベッケさんの音が鳴るならば、借金をしてでも欲しいわけですが、そんなことはありません。僕の楽器からベッケさんの音がすることも、実際あったわけです。

楽器ではない。個人の感覚が成長していかないと、サウンドは成長しないと、確信した出来事でした。

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2017年01月25日

キホンに対するキホン的な考え方


トロンボーンを吹くという行為、動作をとことんシンプルに、余計な動作を省いていくと、どこまで省くことができるか、考えてみたことはありますか?これ以上省くと音が出ないというところ。

『大きく息を吸って真っ直ぐにパーんと吹く』

というところではないかと思います。呼吸法やら、姿勢やら、アンブシュアやら、マッピを当てる位置の事やら、シラブルやら、タンギングとブレスのタイミングやら、楽器の角度やら、体の使い方やら、スライドの動かし方やら、、、とりあえずありとあらゆることを横に置いて『大きく息を吸って真っ直ぐにパーんと吹く』がしっかりしてないと、どんなに難しい高度な練習や奏法を積んでも無駄だよと、そんな考えでやってます。

逆に言うと、調子が崩れたり、どうしたら良いか分からなくなった時は、最上流のココまで戻り、しっかり鳴らすようチェックすると良いと思います。意外と絡まった糸がほどけるヒントがあります。



posted by 古賀慎治 at 18:23| Comment(0) | TrackBack(0) | my favorite saying | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする