nombirato!

2017年07月21日

この2〜3週間の出来事


関東は雹が降って、いつの間にか梅雨明け。毎日暑いですがいかがお過ごしですか。

この2週間は、自分にとって2年ぶりにやって来たハードワークな日々でした。終わってみればあっという間。結果オーライではあったけど、多くの方々の助けでなんとか乗り切った感じ?いや、奇跡が起こった。以下ログ的に記しておこう。

7/5吹奏楽定期に向けて、Olaf OttさんでT-Boneを共演するため、4年生の2人手分けをしてソロの代奏をしてもらい、4回の授業(リハ)。山本先生のご指導でバランスを中心にかなり良いところまで仕上がった。本番に期待が高まる。

Ottさんを7/3早朝から7/19の深夜まで、卓越教授としてお迎えする。今回はスケジュールの都合上どうしても1回のリハーサルしか取れなかったけど、吹奏楽定期で見事なT-Boneを演奏していただいた。本当に鳥肌が立った。学生たちの薔薇の騎士も素晴らしい。ホルン大健闘。

吹奏楽定期、プレトークという大役を任され、準備はしておいたものの、かなりテンパったところをお見せしてしまい申し訳ありませんでした、、、

Ottさんにはその後トロンボーン科の学生たちを、1人2回ずつと、他に芸高生2人、バストランペット、チューバ、オケスタ、アンサンブルと、みっちりハードにレッスンしていただいた。おさらい会も聴いていただいたな。

Ottさんとてもフランクで暖かいお人柄で、2年前の来校時より、今回はとても和やかで、厳しい中にも笑いの絶えない素晴らしいレッスンだったと思う。あの音を間近で聴ける効果は、本当にすごいとしか言いようが無い。Ottさんには本当に感謝の言葉もない位です。

7/9は同時期に来校されていた同じくベルリンフィル首席のヴェンツェル フックス先生の演奏会。指揮は山本正治先生、共演は高木綾子先生と山本正治先生。伴奏は藝大チェンバーオケ。演奏はもちろん素晴らしかったし、夢のような組み合わせの演奏会だった。

7/15は僕の1年先輩、ユーフォの渡部謙一先生率いる北海道教育大学スーパーウィンズの皆さんをお迎えして藝大ウィンドとのジョイントコンサート。僕は藝大側の企画。Ott先生にも、予定より1曲多く、快く乗っていただいた。ご本人非常に楽しまれていたので救われた。

実はこの準備にかかる仕事量が半端でなく、しかも僕は演奏家畑を歩んで来た人間なので、演奏会を仕込むために、次に何をするべきか分からないと来たもんだ(笑)。やるべき作業がどんどん溜まり、あらゆる事が期限ギリギリになってしまい、また追い打ちをかけるように当日までヒヤヒヤすること続出で、本当に心臓に悪かったな(笑)多くの関係者の方々には、迷惑もかけたし、たくさん助けていただいた。同時期に藝大フィルハーモニアが、なんと南米のチリ公演を行なっており、学内各所仕事に忙殺されていたにもかかわらず、僕のような裏方素人のヘルプをしていただき、本当に感謝してます。

しかし、藝大の先生方、事務方、本当にすごいポテンシャル。本当にありがとうございました。

そして、遠路はるばる灼熱の上野の森へおいでいただき、熱く、ハイクォリティな演奏を繰り広げてくれた、北海道教育大学スーパーウィンズの皆さん、そしてこの貴重な機会をいただいた渡部謙一先生、本当に本当にありがとうございました。

18日と19日。1〜3年と別科の学生たちの前期実技試験。トランペットの一部はフィンランドのリエクサのコンクールを受けに行くため1日試験を前倒し。Ott先生には全部通して採点していただく。学生たちはこの超絶忙しいのを乗り切って、すばらしい演奏をしてくれた。実り多い前期の納め。

19日の夜、Olaf先生の送別会のあと、その足で羽田空港へお見送りに。Ott先生もかなりのハードスケジュールになってしまったのに、嫌な顔一つ見せず、学生たちとの交流を楽しんでいただいたようだ。本当に感謝しかありません。

最後に、今回学んだ事。
「せめて英会話」  

そして、自分が忙しいからと言って、他人に忙しい仕事をさせてはいけない、、、d(゚ε゚*)


posted by 古賀慎治 at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | weblog | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月30日

続・サウンド雑感 大先輩のひと言


前回の記事書いた後もサウンドについてあれこれ考えているところ。

昨晩は学生のオケの定期だった。チャイコの4番は、学生達もこの先演奏機会が多いと思うし、チャイコフスキーの入門曲みたいなイメージを持って聴きに行った。

結果は意外と苦戦していたけど。演奏は大きな破綻は無く、熱意の伝わる良い演奏だと思ったものの、4楽章にかかるあたりから大きな違和感を感じるようになった。結構大きな何かが足りない違和感。

「チャイコの響き・音」を感じなかったのが一番の理由か。金管の輝かしいフォルテの鳴りも、もっともっと欲しいけど、一音一音の長さとか粘りとか、チャイコの色みたいなものが欲しかった。


教師が教えるべき反省点も多々あったかも知れないけど、プロのオーケストラとの決定的な違いは、奏者一人一人にチャイコフスキーのサウンドのイメージが無かったことなのではないかと思った。輝かしいフォルテのファンファーレも、カラッと明るいものではなくて、苦悩とか苦しみを背景に持つような、もっと複雑な音。課題も多かった演奏会だったけど、録音を聴いて気が付いてくれればそれでいいと思う。


話変わって、先日ある生徒と楽器の吹き比べをした時、楽器を吹いての感想を生徒に訊いたら、「この楽器が一番吹き易いです」と。

ごく当たり前の、優等生的答えだけど、果たしてそれで良いのか。先生に相談することなく吹き易かったからと言う理由で楽器を買い換える生徒も少なくない。

自分が今一番長く使っている楽器は、オーバーホール2回以上経た30年もの。これは人生で2本目だけど、選ぶ時に吹き易さという項目の優先順位は結構下の方だった。優先順位の最高位はサウンドが心地良いか、好きか、ということだった。

プロになりたてで、初めて自分でローン組んで買ったものなので、それ相当の愛着もあるけど、つまるところはベルの持つサウンドが好きで今でも使い続けている。

当時の自分は、まだまだ仕事のことを知らなかったので「オケ、ソロ、アンサンブル、スタジオワーク、クラシックもジャズも、全てこなせる楽器が欲しい」と言う意識が強かった。今ならそんな便利な楽器無いよと言えるけど(笑)

楽器が音を作ってくれる部分は決して小さくはないけど、自分がイメージした音について来てくれそうな懐の深い楽器というのはあると思う。

自分が、より幅広いイメージを持ち、その音色が鳴らせるよう練習し、技術を磨く、身につける、というのが大事だと思う。鳴らすのは簡単じゃないけど深い音がする楽器に魅力を感じるな。(あくまで個人的好みです)。安易な方に流れないように教師は歯止め役にならないといけないのかもな。


2000年都響に移籍したばかりの頃だったか、まだまだ都響の音に慣れてなくて、どんな音で吹いたら良いのか不安だらけの頃。ストラヴィンスキーの春の祭典の1番を任された時に、2番を吹かれていた大先輩の三村さんに「古賀さんはちゃんとストラヴィンスキーの音がしますね!」と言ってもらい、どれだけ安心し、自信を持ったものか、今思うと本当に感謝しかない。今の自分も、あの時の三村さんのような存在になりたいと思っている。


posted by 古賀慎治 at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | weblog | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月11日

サウンド雑感

今回は最近考えていることから。上級者からプロにかけてのお話かも。

良いサウンドを得るのに、僕としては楽器やマウスピースを替えても根本的なその人の音は変わらないと思っているので、そのプレーヤー自身のセンス、イメージ、音楽性などを総合的に、時間をかけて根気強く向上させないとサウンドは変わらないと、僕はずっと信念として思って来た。また、実際にたくさんのステージを経験し、様々な環境を体験して、日々成長することが出来れば自ずとサウンドは変わってくるはず。

音が細いとか太いとか、堅いとか柔らかいとか、明るいとか暗いとか。いろんな評価軸があるけど、こういう音になるべきと周りから強要することなのだろうか。あまりに言われ続けると誰しも不安になるし、場合によっては一人のプレーヤーの将来を奪いかねない。

良く通る音で、響きが豊かで、ハモれる音で、、、プロとしての水準を超えていれば、そして何より魅力ある音ならばそれで良いのではないかなと強く思う。

昨今、様々な楽器メーカーによるサウンドキャラクターの違いや広がりは、むしろ選択肢がたくさんあって、プレーヤーそれぞれの個性が際立つし、僕はとても歓迎している。だから今までに自分の教え子にこのモデルの楽器を使いなさいと言ったことは一度もない。選定を頼まれて音を聞いて賛成か反対かは言うし、適性に合ってそうなのも、訊かれればもちろんアドバイスはするけど。

それから、最近しばしば聞くようになった、より深刻な話。

楽器やマッピの仕様が周りと合わないから仕事が来ないんじゃないか?と言うフリーのプレーヤーからの不安、悩みを聞くようになった。そんなはずはないと思うんだけど、実際に使っている楽器によって仕事に呼ぶプレーヤーの選別が起こっているのだろうか?それとも、単にみんなが良いという楽器を使って安心したいだけなのか。単に忖度しすぎなのか思い過ごしなら良いのだけど、どうなんでしょうね。ただこの手の似たような話はトロンボーン界隈では昔から多かったような気がする。トロンボーン吹きの気質とか特性なのかもしれないけど。

プレーヤー本人がその人の感性で、「好き」とか「心地よい」と感じる楽器やマッピを使うのが、まずは本筋であって、メーカーやサイズ、その他セッティングをセクションで統一してサウンドを外側から揃えるというのは、正直どうかなと思う。短期的、表面的には合うかもしれないけど長期的には疑問。むしろアンサンブルをたくさんやってアンサンブル力を上げた方が良いのでは。

あと、プロとしての契約があれば、もちろんその契約は責任を持って全うしなきゃいけない。当然。


・・・とまあ結論は出ないわけだけど、サウンドは人の声と一緒でその人固有のもの。楽器やマッピで変わるのは、たぶん味付けの部分ではないかな。どうしたら地声の部分を向上することが出来るのか。本質を見誤らないように、いろいろと試していかないといけないと思う。


posted by 古賀慎治 at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | トロンボーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月10日

ご無沙汰しすぎました

チトご無沙汰しすぎですな。ちゃんと生きております、なんとかね。4月と5月の投稿が飛んでしまいました。まあのんびらぁーと続けていきましょう。通常業務以外の自分的トピックスを雑記的に書きます。

新年度が始まって今日まで約2ヶ月半、本当にバタバタとあっという間に日々が過ぎて行った感じです。トロンボーン科新4年生は例の女子3人。もう4年生なのかという驚きでしかないです。みんなどういう方向へ進むのか、悩みながら頑張ってます。

4月は、アタマに藝大ウィンドオケ3枚目のCDのレコーディングがあって、そのあとの編集作業まで、かなりの時間を費やしました。プレスとリリースは、ブレーンさんのお陰でものすごく速かったですが。3年の積み重ねはやはり音、音楽に現れていると思います。よろしければ是非に。(ブレーンさんのサイトへ

バーンズの3番、3楽章は、もう録音も終わりかと言う、疲労もピークのタイミングで山本先生のまさかのアンコールがあり、「僕がブラスの曲の中で最も好きな音楽なので、もう一回だけお願いします」と言う言葉にみんなが共感、鼓舞されて最後にワンテイク録りました。そのテイクが使われているのかどうかは、僕が編集のその時間にいなかったので確認できれば後ほど書きますが、後々CDが高い評価をいただけるとするならば、山本先生の想いが音になったと言うことじゃないかと思います。



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posted by 古賀慎治 at 15:56| Comment(0) | TrackBack(0) | weblog | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月28日

贈った言葉


「贈る言葉」は海援隊のヒット曲。流行った頃は、好意を抱いていた子が、転校でいなくなるという時だったので、なおさら思い出深い曲です。当時から相当内気だったので、自分から話しかけた事もなかったな(笑)


昨日は藝大の卒業式と謝恩会。今年もまた学生達が巣立って行く。様々な感慨にひたるわけだけど、毎年同じような感慨をもつということはない。学生達との距離感もそれぞれ。でも赴任して丸5年経って、落ち着いてきたなという印象が一番強い。落ち着いてきたというのは自分から見た学生達の雰囲気だったり、自分と学生達の関係だったり。特にはじめの3年くらいは、相当試行錯誤だったし、今よりは学生一人一人をフラットに見ることが出来ていなかったかもしれない。でも懸命にあれこれやっていた気がする。

謝恩会とか、送別会とかだけではないけれど、卒業生や、学生達に向けて、スピーチをするというのが、ある意味僕にとっては修行、、いや、勉強でもあるんだけど、何かためになること、心に留めてもらえるようなことを話そうと、思えば思うほど上手くいかないもので、他の先生方の話を聞いて、またまた反省して帰るというのが恒例になってきた。

基本的に話が下手な自覚が相当あるので、スピーチが終わって上手くいったと言う印象になる事はほとんど無い。演奏の後の方がはるかにスッキリするな。

で、最近、大学に赴任した当初と話す内容も、少しずつ変わってきたなと感じるところがあって、自分としては、やっぱり初心にかえらないといけないのかなと反省。

普段から教師として考えていることが、こういう機会に自然と反映するもので、自分的には、大学の先生になる直前くらいの心境というものが、この先の先生としての心の持ちようとして、実は一番良いのかなと思ったり。もう少し上手く話せるようになりたいと思う。


卒業生の、なんだか少し不安だったり、晴れやかだったりな面々と話をしてると、本当にこれから先の、活躍が楽しみになる。大きな可能性を感じるというか。僕はこんなだけど、学生達が立派に成長して社会に出て行くことを、心から嬉しく祝福したいと思います。

願わくば、健康に気をつけて、素晴らしい音楽とともに活躍して欲しいと思います。

posted by 古賀慎治 at 02:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする