nombirato!: New Generation

2015年07月21日

New Generation

東京文化会館小ホールで開かれた「スライドジャパン」デビューコンサート・シリーズ "TAKE OFF"を聴きに行ってきた。残念なことに僕は用事があり後半からしか聴けなかったが、半分にしてはあまりにも鮮烈な印象で、何から感想を書いたら良いのか。翌日は福島での公演があるので内容については触れないけど、日本のトロンボーン界は新しい時代に入ったなと強く感じて帰ってきた。演奏はクオリティが高く本当に素晴らしかった。


つい先日、メンバーの品川君と初めて話し込む機会があって、以下そのときの話題から引用。

僕がまだまだ駆け出し以前で海外のコンクールに目を向けていた頃、日本の演奏スタイル、ドイツのスタイル、フランスのスタイル、旧ソビエト(ロシア)のスタイル、チェコや東欧のスタイル、そしてアメリカやイギリスのスタイルと、それまで割とハッキリ違いが見えていたものが、徐々に今で言うところのグローバル化が起こり、どこも本当に少しずつだけどスマートなスタイルに変化しだした辺りで、僕は自分の演奏スタイルが世界でどの位通用するのか確かめたい、インターナショナルなスタイルってどんなの?と言うのをキーワードに、いま思うと随分思い上がった考えで海外のコンクールを受けに行き、そしてその最適な演奏スタイルと言うものを探して来た。裏を返せばどう吹いて良いのか当時は確信が持てなかったと言う事かもしれないけど、まあそれは置いといて。

それから年月は経ち(笑)、今はオケを辞めて主に次の世代のために仕事をしている身としては、昨晩の演奏は、ついにここまで来たのかと、僕個人的に本当に印象に残るマイルストーン的な演奏会だったのでした。後半だけでも聴けて本当に良かった。

メンバー皆さん自然体であり、一人一人が個性を活かし、サウンドの方向性も自然と同じ方向を向いていて、演奏スタイルも無理することなく合って、、、と、本当に凄い時代になって来たものだ。

何より一番驚愕したのが、トゥッティでハモった時の響きの質感の高さ。単に音程とバランスを合わせただけのハモりと、本質的に次元が違う。音の芯から響き合ったサウンドのようだと言えば良いのか。言い過ぎと言われることを恐れずに書くと、明らかに国際クラスに到達したと思えるサウンドだった。自分の所の学生たちも多く聴きに来ていたので、きっと何か感じ取ってくれたのではないかと期待するところであります。

「スライドジャパン」と言うグループは、これからもっともっと発展していくのではないかと思います。それはメンバーの人選と言うものが、飲み会で盛り上がって「一緒にやろうよ!」的な一過性のものではなく、きちんとした基準や考えのもとに人選されたことがよく分かったから。海外組と国内組が非常に良いバランスで車の両輪として機能しているし、また経験豊富で強力なプレイングマネージャーがいる事で、今後活動を広げていこうという展望がはっきり見える。象徴的だったのが、ロビーに各メーカーの展示ブースが設けられていて、休憩時間に試奏できるようになっていたこと(時間が無くてちゃんと見たわけじゃないけど)。8人のプレーヤーがわりとバラバラなメーカーの楽器を使っているので、それだけ多くのメーカー、販売店の協力を得やすいのかなと思ったり。本当に良い音で演奏すれば、各々好きな楽器を使って良いんだよというメッセージにも取れそうな勢いでありました。

彼らには何も聞いてませんが、録音なども当然考えているでしょうね。今からとても楽しみです。


以上、大部分が個人的推測と感想に基づく記事なので、くれぐれも誤解のないようにどうぞよろしくお願いします(笑)

posted by 古賀慎治 at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | トロンボーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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