nombirato!: 最近のレッスンからの雑感など

2015年11月15日

最近のレッスンからの雑感など


一か月更新してませんでしたね。今回は最近のレッスンから記録しておきたい出来事や感じた事などを書き残しておきたいと思います。


高校の吹奏楽部でコンクール向けのレッスンにて。今年はブルックナーの8番終楽章(と書けばどこだか分かる人はわかると思います^^)というおよそ高校生の吹奏楽では無理ではないかと危惧されたチャレンジングな選曲で例年になく責任が重かった。それはブルックナーのシンフォニーでのトロンボーンの重要性がことさら高いから。

トロンボーンセクションは今までになくバンドの中心になることが多く、僕としてはレッスンもかなり頑張ったし、生徒たちも本当によくついてきてくれた。結果は銀賞だったけど生徒達は良い演奏が出来た実感があったらしく、後日会ってみると比較的爽快な表情だった。朝日新聞のダイジェスト動画も見たけど、細かな事はもちろん分からないけど、やりきった演奏だというのは伝わってきた。

結果は結果、受け入れるしかないけど、さっぱりした感じの学生たちを見て、良いものが出来たんだなと安心した。


次は副科での受験を目指す女の子のレッスンにて。副科なのでペースは遅いけど、とてもよく練習してあるのが分かる。読譜力やソルフェージュ力はむしろ専攻生よりもあるので、ちょっとしたヒントがハマると大きく変わる可能性があると思う。

レミントンのリップスラーを吹いてもらったところ、5度と4度の音程が悪く、また音質も芯が感じられず雑なので、吹いている自分の音を良く聞いて5度と4度のハーモニーをイメージするようにアドヴァイスしてみた。ピアノなどと違って金管楽器は指やポジション、吹く倍音が合っていればOKという訳ではなく、その先に出した音をよく聞いて響きを感じる事が必要。

よく聞いてと言ってから出て来た音は去年の奇しくも11月ごろ発見したサウンド激変の記事ぐらいインパクトのある変化を見せてくれた。サウンドに明確な芯が出来て、響きが明るくなった。去年の呪文と今年の彼女の変化で共通するのは、サウンドが明るくなり芯が明確になること。


最後に藝大でのレッスンから。去年はサウンド激変の呪文(笑)に、自分自身がある種翻弄された感もあったんだけど、今年はわりと冷静に学生に相対しています^^;

金属アレルギーの疑いのある学生に、病院で詳細なアレルギー検査を受けてもらい、そしてマウスピースにプラチナメッキをかけてもらい様子を見ていました。事の発端はトロンボーン科定期や5月のオラフ・オットさんの演奏会でトスカを演奏した時、本番直前に決まって唇がひどく荒れたり腫れて痛みが起こったりしたこと。

頑張り屋さんなので本人はあまり気にせず練習ペースを上げていった結果なんだけど、おそらく受験生の頃から、アレルギーの症状はあったのではないかと思われる。すぐ力む癖があり、音に芯がない状態のことが多く、これまでサウンドについては悩みが多かった。

ついこの前のレッスンで、サウンドが大幅に良い方向に変わっていて一体どうしたのか?とあれこれ探ってみたところ、金属アレルギーの症状が減り、唇の状態が好転し、思ったような発音が出来るようになってきたので、結果として力みが減ったというふうに推測できた。

金属アレルギー対策でマウスピースにプラチナメッキをかけて対策してもらったのはこれで門下二人目だけど、二人とも効果あり。もちろんメッキが万能ではないけど、アレルギーの原因をきちんと調べて対策すれば効果があるというお話でした。


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トロンボーン協会の会報にウィリーズの中込さんのコラムが連載されていて、「その3」の回、良い音に関しての考察が書かれていたんだけど、僕はそのコラムを読んでかなりの衝撃を受けました。彼の書いた内容は、多分日本で最も多くのプロのサウンドに詳細に接して来た人間の証言で、良い音とはこういう事と言うのが実に明快に書かれてました。僕も全く同感でした。頭の中で漠然としていた、経験による蓄積やら考えが一気に整理整頓された思いで、僕にとっては忘れられないコラムとなりました。学生諸君にも是非読んで欲しいと思います。

トロンボーン協会に入会すればバックナンバーを読む事ができるのかなぁ、、、(確認は出来てません)


posted by 古賀慎治 at 18:38| Comment(2) | TrackBack(0) | Teacher's eye | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
良い音の定義難しいですね。
好きな音の奏者はいっぱいいて、皆それぞれ違いますし。

プラチナメッキ口当たりとサウンド感が好きで一時期よくかけてました。
全部かけるとキツくなる感じがしてリムだけかけてました。
アレルギーの方は大変ですね。
マウスピース迷う病にハマりませんように。。。
Posted by 鳥塚 at 2015年11月16日 01:07
素晴らしいプレーヤーは皆それぞれ違った音のように感じるんだけど、中込さんのコラムはジャズ、クラシックなどジャンル問わず、最大公約数的な普遍的な基準を明示してくれてます。僕もジャンルや楽器、マッピなど関係ない良い音の基準として思っていたことなんです。いや目からウロコという感じでした。

プラチナメッキは全体だとやはりキツくなっちゃうんですね。そこから放浪の旅に出ないように気をつけないと、、、(笑)
Posted by 古賀慎治 at 2015年11月16日 02:08
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