職業柄と言うこともあるかもしれないけど、聞こえてきた音に対していろんな事を感じる事がある。
前の記事で取り上げたパイプオルガンの真下で感じた音。パイプの中を実際に空気が通って発音しているから音が伸びるような気もする。
最近自分の研究室にようやくまともなオーディオセットを導入することが出来て、スピーカーのセッティングなどあれこれ調べていてふと気づいたのは、ホールの残響や空気感も大きく影響しているんじゃないかと言うこと。パイプオルガンから出た直接音と、ホールのあらゆる所に反射してきた間接音が耳元で複雑に合わさって伸びる感じにつながっているんじゃないかなと。
某日、とあるホールの舞台裏で、若いプレーヤーがウォームアップ+基礎練らしきことをやっていたんだけど、ホントまじめなのは良いけど、どうにもうるさいという感情を抑えられなかった。音量も大きかったんだけど、実は大きくてもうるさくない音というのも存在する。伸びる音もそうだけど、聴いていて心地よい音。うるさくない音。
伸びる音と心地よい音の正体について思うのは、どちらも楽音だと言うことかな。うるさい音というのは伸びが無かったり単なる吹き伸ばしの無味乾燥な止まったような音。音楽というのは心地よい動きのある楽音で出来ていると思う。それが理解できるようになれば周りからうるさがられる事も減るかな(笑)。
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