nombirato!: ソロと伴奏とアンサンブル力(一部修正済み)

2016年07月20日

ソロと伴奏とアンサンブル力(一部修正済み)


(一部不正確な記述があったので訂正しました)

またまたおよそひと月振りの更新でございます。ご無沙汰しておりました。気ままな更新ですが、これからも細々と続けて行くつもりなのでひとつよろしくお願いします。。。

昨日は学内の第1ホールを借りて前期の実技試験前のおさらい会でした。トロンボーン専攻の1〜3年の7人と、テューバ専攻の2人で計9人が演奏。1年生は初の試験なので若干硬さを感じました。トロンボーン専攻の3年生はご存知?の通り藝大始まって以来初の女子3人組なのですが、今回はちょっと大きな変化がありました。

これまでの試験では、3人のうち2人は入学前から伴奏してもらっている、いわば彼女たち専任の先生が伴奏されていて、あとの1人は藝大の管打楽器科の伴奏助手の先生の伴奏でした。それぞれの伴奏の先生方はトロンボーンのレパートリーに精通されたプロとして活躍されている方々なので、学生からすると、本当に安心して本番に臨めるのだと思う。

今回そのうち2人が、かねてから僕が「ほかの人にも伴奏してもらったら〜」と言う意見に応える感じで初めての伴奏者を伴って来た。1人は学生で、もう1人は卒業したてのプロとしての活動を始めたばかりのピアニスト。例えば学生に伴奏してもらうメリットは伴奏合わせを回数多く重ねて、「アンサンブル力を育むこと」につきる。

今回はヒンデミットとマルタンと言う、ピアニストにとっても簡単ではない曲なので、正直仕上がりが心配だったけど、何とか頑張って結果を出して来てくれたので、その調子で試験に臨んで欲しいものだ。


そもそも去年の管打コンクールの時にも考えた事なんだけど、伴奏ピアニストの世界では日本を代表するような方々に日常的に伴奏してもらえる環境、そして学生に伴奏を頼むと言えば同じ学校のピアノ科学生に伴奏してもらえると言うのは、相当恵まれているのではないか。

学生が伴奏の専門家から学ぶ事は、計り知れないほど貴重なものだ。伴奏の先生が、プロの演奏家として演奏して来られた経験のフィードバックが当然あるだろうし。また、僕や石川先生のレッスンでカバーできない領域のことを丁寧にフォローしていただいているのを、常日頃から感じていて本当に感謝の気持ちしかない。

しかし、そこで心配になって来るのは、果たして学生たちは、このまま卒業して社会に出て大丈夫なのだろうかと。

学生に伴奏してもらう事によって得られる事。ピアニストとは対等な立場で、回数多く練習を積む事によって、共に勉強しながら作品に対する理解を深め、アンサンブル力、構成力、あとは練習の効果的な組み立て方、効率的な進め方などを勉強できる貴重な機会。対等な立場と言っても、通常はピアノ科と金管楽器では音楽的なスキルはそれなりの隔たりがあるもの。そこをしっかり耐えて、対等でありたいと頑張るのも大事な経験だと思う。

大切なのは学生のうちにバランス良く経験して、演奏家として大切な基礎力、アンサンブル力を高めて欲しいと言う事。伴奏の専門家にしか弾いてもらった事がないと言う状態のまま卒業して、初対面のピアニストと演奏するチャンスがあったらどうするのでしょうか。これからも折を見て、学生達には如何に恵まれた環境にいるかと言うこと、それをもっと活用すること、専門家と学生とどちらの伴奏者とも、対等に音楽を創っていけるような力をつけて欲しいと、言い続けたいと思います。
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posted by 古賀慎治 at 01:10| Comment(0) | TrackBack(0) | Teacher's eye | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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