nombirato!: とあるレッスンにて

2016年08月28日

とあるレッスンにて


受講生の子は本当に上手だったんだけど、その上手くなりたいというベクトルの向かう先が、僕がフォロー出来る範囲外だと思われ、実に惜しいというか、非常に難しいレッスンとなった。

楽器が上手いという事と、プロでしっかりやっていくと言うのは「=」なようで、実はそうではない。プロはコンスタントに調子を維持しなければいけないし、またあらゆる音楽のスタイルに対応できるように準備し、得意でも不得意でも、依頼主のご注文とあらばなんとかカタチにしなければいけないのだ(依頼主は当然指揮者の場合もある)。常設オケの団員としてではなく、フリーランスとして受ける仕事は、ほとんどの場合毎回違うメンバーとセクションを組み、素晴らしいハーモニーを奏でなければならない。

そんな、様々な状況に対処するためには、それ相当の基礎力、技術力とか、知識、音楽的センス、アンサンブル力、コミュニケーション力などが必要なわけで、身に付けるのは本当に大変。大学に入ってからでも勉強は可能だけど、早くから勉強する方が良いに決まっているし、自ら気づいて欲しいもの。

ある一方向のスタイルしか知らない(というか、ほとんど自己流に思えた)、エチュードはほとんど吹いた事がないと言うプレーヤーが、大人になってから、果たしてプロとしてあらゆる場面で成功する事ができるのか。

裏を返せば、演奏能力のみが突出しているので、キチンと早い時期から基礎を学ぶことをやっていれば、世界をアッと言わせるような、そんなプレーヤーに育つ可能性大なのではないか。いや、今からでも本人が気づけば良いのではないか、とも思うし。

そう言えば過去に自分の後輩にもそんなヤツがいたなぁ。。。

結局のところ本人がどうしたいのか、どんなプレーヤーになりたいのかも明確でないし、先生としてはどうフォローしたら良いのかワカラナイと言う、ただのボヤキでした。


posted by 古賀慎治 at 02:24| Comment(0) | TrackBack(0) | Teacher's eye | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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