nombirato!: 日々雑感

2012年08月02日

地下のスライド族→天空(?)のスライド族へ


藝大の話が続きますね。例年なら大学は前期試験も終わり、学内は閑散とする頃ですが、藝大は4号館改修のために、これからおよそ1年ほど仮住まいへのお引っ越し作業をしました。とは言っても大きいものは業者の方が運んでくれたのですが(笑)。レッスン室や練習室はかなり狭くなり、学生諸君にも迷惑をかけることになりますが、改修工事はどうしてもやらなければいけないものなので、なんとかみんなで協力して乗り切ろうという感じです。

で、4号館の地下にはトロンボーン科の練習室があったわけだけど、4階の仮住まいへ膨大な荷物のお引っ越しと運び込みが終わりました。いわゆる「トロンボーン部屋」という学生達の居場所になるところです。

僕が学生の頃は4階の広めのお部屋がトロンボーン部屋だったのですが、いつの頃かわからないけど、騒音問題で地下室へのお引っ越しを余儀なくされたようです。


さて、いったい何年ぶりの地上でしょうかね?トロンボーン部屋が4階に戻ってきたのは。狭い部屋とはいえ僕にとっても感慨深いものがあります。

蛇足ですが当サイトの名前「古賀トロ部屋」と言うのは元々「古賀君のトロンボーン部屋」という名前でスタートしました。今考えると恥ずかしい名前ですが、母校で長い時間を仲間たちと過ごした部屋への想いがあったと思います。


トロンボーン科はブログとTwitterで「地下のスライド族」と名乗っていますが、さてこの名前どうするのでしょうね。


このところ8月下旬の管打楽器コンクール向けのレッスンが続いてますが、明日はおさらい会の日。前半はポケットマネーでpBoneを仕入れて「pBone争奪D-1グランプリ」を開催する予定。D-1の「D」は「David」のDです。

今日学生と話していて、「トロンボーン部屋が狭くなったお陰でみんな前より仲良くなった」「雰囲気が明るくなった」という話を聞きました。と言うと、よほど仲の悪い集団のようですが、もちろんそんなことはないのですが、地下から4階に移って、すでにみんなの気持ちを変えてきているようです。なんだか嬉しくなる話。これからも頑張って欲しいなと思います。
posted by 古賀慎治 at 01:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月27日

交流事業

少し前の話。芸大と福島県伊達市の交流事業の一環として、伊達中学校の吹奏楽部の指導に行かせてもらいました。芸大は様々な形でいくつかの地区と交流させてもらっています。

伺った日曜日は、真夏とは思えない少々肌寒く感じる位の気候で、過ごしやすくて良かった。

伊達中学校では、午前と午後、コンクールが目前に迫った吹奏楽部の指導。課題曲を見させてもらったけど、行進曲と言うこともあり、シンプルさゆえの難しさに直面されている印象。これといった傾向と対策を伝授というよりは、基本的なリズム感やアーティキュレーションとかバランスの整備、あと編曲上の問題とも思ったが、埋もれがちなメロディーラインをシッカリ浮かび上がらせる事をやってみた。

子供たちはとても素直で吸収力旺盛。バンド全体のサウンドが、どんどんピントが合って来るのがわかり、引き締まった感じになってきた。

まあ一日で出来る事には限界があり、出来ることをやってきたんだけど、このままずっと向上していって欲しい。心より願っています。


伊達市と言えば、実は福島第一原発に近くて地震以外にもかなりの被害があったものと思います。前回福島市を訪れた昨年9月の頃は駅前、駅ナカともに人通りも少なく、特に子供の姿を見かけなかった印象があった。今回は人通りも多く一見日常に戻ったように見えたんだけど、話を伺ってみるととんでもないということがわかる。表面的には元に戻ったように見えても、問題は何も解決せず出口が見えない。子供たちの人口が減少している。学校が減る。先生の数も減る。大学の教育学部も減る。問題の根はまだまだ深いと思います。

指導が終わって、担当の先生に車で福島駅まで送っていただいたんだけど、途中地元の農産品を直売しているところへ連れて行ってもらう。「時期的に少し早いけど産地でしか食べられない、パリッとしたカタい桃を是非食べてください」と頂きました。帰ってから冷やして早速いただいたんだけど、あの柔らかな桃しか食べたことのない人間にとって、凄く新鮮な食感と香り。お心遣いと共にとても美味しかった。あとは駅で、微力ながら少しでもお金を落とそうとお土産を買って帰った。

posted by 古賀慎治 at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月09日

金管五重奏で被災地訪問

都響の金管五重奏で仙台秋保温泉の緑水亭と仙台市青葉区折立地区でのコンサートへ行ってきました。その後喜多方に泊まり長野へ移動して楽器店の創立50周年お祝いパーティで演奏。

仙台市青葉区折立地区というのは、仙台市でも内陸の方で東日本大震災での地滑りなどでひどく被災されたところ。マスコミでは海岸の津波ばかりが取り上げられたため、一般には知られていないのですが、未だに自宅に住めないままの方々が大勢いらっしゃるということです。僕も知りませんでした。七夕の日、雨が降りしきる中たくさんの皆さんに演奏を聴いて頂けました。前半は仙台フィルの弦楽カルテットの皆さん、後半は僕たちでした。


コンサートの後、昼食を食べながら被災地の様子を説明してもらい、その後NHKテレビの、あのあまりにリアルな津波の空撮が今でも脳裏から離れない、青葉区の海岸方面、「荒浜」へ行きました。

慰霊碑が建てられていたので黙祷を捧げ、堤防の上から被災地の様子を見ました。

写真はちょっと演出過剰であざといかなという感じもして、気が引けるのですが、受けた印象が強烈だったのでアートフィルターというので加工された画像を載せてみます。
P7070439.JPG
この写真は結構立派な元海の家だったところ。


P7070456.JPG
こちらは荒浜小学校で、もちろんこのあたりは住むのを禁止されている地区なので学校も閉鎖されたままです。校庭には使えなくなったオートバイが集められています。

近くの道路を車で走りながら、あの時、多くの人々がここを逃げ惑い、そして命を落とされたのかと思うと、本当に言葉もありません。仙台はまだまだ海岸地区もまた内陸の地区も復興とはほど遠い現実がありました。

関東に住んでいる自分の実感と、この実感の差は何なのかと思います。確実に被災地への思いは風化していると感じます。それは報道や政治の動向にも原因があると思います。

僕たちに出来ることは、たとえ微々たる力であっても、被災地の現実をしっかりと直視し、ずっと忘れずにいること、そして音楽を届けることによって少しでも笑顔になってもらうように活動すること、、、で良いのでしょうか?現実はあまりにも残酷で厳しいと思います。3.11の後、音楽家として何も出来なかった頃の無力感を思い出しました。
posted by 古賀慎治 at 05:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月29日

手帳

スケジュール管理のためにはなくてはならないものだけど、転職してからついに紙の手帳を使わなくなってしまった。今はグーグルカレンダーをiPhoneとパソコンから使っているんだけど、常に「キエタラドウシヨウ」という不安感が。まぁiPhoneさえ持っていれば何とかなるので便利ではあるのだけど。

社会人なりたての頃は能率手帳タイプのものを使っていた。そのうちZaurus(電子手帳)と紙の手帳の併用。その後パソコンのOUTLOOK予定表をシステム手帳のリフィルにプリントしてくれる「手帳職人」と言うソフトのおかげで、パソコンを使い出したが、手間がかかり過ぎ、やはり紙の手帳に書き込むのが便利だった。

ところが、グーグルカレンダーを色々使い始めると、学生とレッスン予定を合わせるのに共有設定していると便利だったり、あと項目ごとに別のカレンダーにして分けて管理するのが非常に都合がよいので、iPhoneからの読み書きが快適に出来る今の環境は、紙の手帳より便利と感じたり。

でも紙の手帳の速記性や一覧性は捨てがたいので、何とかグーグルカレンダーを頻繁にプリントアウトして、システム手帳にファイル出来ないかと、あれこれ試行錯誤中。システム手帳のリフィル、B6変形サイズと言うのがチト厄介なのであります。何か良いアイデアをご存知の方、ぜひご教示ください。。。
posted by 古賀慎治 at 17:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月13日

Ferdinand David (1810 – 1873) Concertino

トロンボーンを勉強するならDAVIDと言う作曲家を避けて通ることは出来ないほど、僕たちにとっては最も重要な作曲家の一人。彼が書いた「トロンボーンのためのコンチェルティーノ」はオーディションやコンクールの度に課題曲として登場する。今年8月に開かれる日本管打楽器コンクールでもモチロン一次の課題曲。冷静に聴けば良い曲です。

トロンボーンの教師としては毎年いったい何回DAVIDのレッスンするのやら。

しかし、ここで問題なのは回数多くて面倒だと言うことではなくて、レッスンの度にどう僕自身の感覚をリセットするかと言うこと。

何度も何度も同じフレーズを聴いていると、自分がバンブーラ先生から教わったり今まで蓄えてきた大事なことや、生徒に対して最も重要なアドバイスすべき事を素通りしそうな感覚に陥る。センセとしてはそれはまずい。

そもそもDAVIDのこの作品は初めの一節を聴くとそのプレーヤーの音楽的ないろんなことが透けて見えるような逃げの効かない曲で、だからこそオーディションやコンクールでの課題曲であり、正攻法でシッカリ演奏する事が求められる。

決まりきった僕の演奏スタイルや癖みたいなものの押し付けと言うのが一番良くない。でもちょっと気を抜くとそうなる危険性が高い。こちらとしても試されるところが多いかもしれないな。

こう吹くんだよと吹いて聴かせるのが実は一番簡単だが、それだけでは生徒の長所を引き出すことにはならない。まぁなにしろ神経を使う。最近大事にしていることは、イキの良い音で伸びやかに吹くこと。最終的にはこれに尽きると思うんだけど如何でしょ(^^;)
posted by 古賀慎治 at 19:08| Comment(9) | TrackBack(0) | 日々雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする