nombirato!: トロンボーン

2014年10月21日

お初




今日は怒涛の3本更新いきまーす(笑)


13日月曜日にドルチェ東京ミュージックアカデミーの発表会で、ゲストとしてお呼びいただき、ボザのバラードとヒンデミットのソナタ、そしてクール リスの3曲を演奏させていただいた。

ピアノの城 綾乃さんに言われてハッとしたんだけど、オケ生活の間はソロ活動が低調だったなと。小さな本番はもちろん多々あったけど、今回はホント久々に少々冒険的な選曲をさせてもらった。これを機に少しずつリハビリしようかな(笑)

ボザのバラードは、トロンボーンのレパートリーの中では抜群に有名な曲で、演奏される機会も多い。当日アカデミー生のAさんもボザのバラード。選曲は僕が後だったので被ったのは僕の責任。あえて本人の刺激になればと言う意図もあり。しかしAさんもとても音楽的で色彩豊かな演奏をしていた。T君も余裕の感じられる演奏で、良い所がいっぱいあった。




ヒンデミットのソナタは、恥ずかしながら今回生まれて初めての演奏。トロンボーンよりピアノパートの難しさがクローズアップされがちで、僕自身、学生時代からかなり練習してレッスンも受けたけど好きになれずに、一生やらないと一度は決心した作品。

でも今回なぜやる気になったのかと言うと、教師になってから十数年、多くの学生達の演奏を聴いてきて、この歳になって漸くというか、単純に「この曲カッコいいな」と思うようになったこと。

伴奏のリズムや和声がとってもカッコいいなと。学生時代にバンブーラ先生から受けたレッスンは今でも僕の宝物なんだけど、あまりに先生の意向が強くて、多分自分で曲を感じるという大事なことが出来ていなかったんじゃないかと反省した。おこがましいけど僕もヒンデミットに関しては漸く独り立ち出来たと言うところでしょうか(笑)
聴きに来ていた学生に感想を聞いたんだけど、いつもの先生の音じゃなかったと言われたのが一番僕の参考になったかな。どちらかと言うと褒め言葉だと思うんだけど、裏返すといつものレッスン室の音は手抜き??いやまさかねぇ(笑)

僕は、トロンボーンのサウンドは、音楽のイメージの持ち方、感じ方や演奏する空間の響き方を感じることで自然に変わるものだと思っていて、今回は良い方に表れたんじゃないかなと思ってます。特にヒンデミットは演奏前までとは違って良いイメージで吹けたと思う。

ただもう少し門下生には聴いて欲しかったかもね。特にサウンドに関して少なからず悩みを持っている学生には聴いて欲しかったなと、ちょっと偉そうではあるんだけど。悪いサンプルとしてでも何か刺激になったんじゃないかと思ってます。と書くと負け惜しみみたいだけど(笑) 少なくともレッスンで普段言っていることが嘘にならないようにと頑張ったつもり。

少なくともアカデミー生の2人には何かの刺激にはなったようなので、アカデミー発表会ゲストの仕事はなんとか果たせたかな。










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2014年03月08日

ベッケ & ライエン (2)


続き。

3月7日は芸大の学生もたくさん参加させていただいているミュージックキャンプの会場、修善寺へ。

到着したら午後のコンサートに向けた受講生達のアンサンブルのリハーサル中。挨拶もそこそこに聞かせてもらった。

第一印象というか、その印象がすべてなんだけど、受講生たちがこの4日間でやってきたことがすべて音になっている。いや本当に素晴らしいハーモニーと音色。普段学生たちのアンサンブルを聴いているときには決して聴くことのなかった、息をするような自然な響きとフレーズ。なめらかな音と音のつながり。もう一音を聴いて全部がわかるような、そんな驚きと感動でした。

昼食を挟んで午後のコンサートの前半は、ジョイントリサイタルと同じスタイルでベッケさんとライエンさんのコンサート。プログラムは月曜日のコンサートと違う曲も演奏されました。僕個人的にはベッケさんのギルマンと、ライエンさんのトマジの1楽章が聴けて嬉しかった。ベッケさんはことあるごとにギルマンを演奏されるので、間違いなくお気に入りの一曲なのです。またライエンさんのトマジはライブの演奏がCDになっていて、一度実演を聴いてみたかった。本物の持つ貫禄とか品格とか。あとはオランダのある地理的な事や演奏スタイルのこととか、あれこれ勉強になりました。しかしライエンさんの演奏は言ってみれば滑舌のはっきりした説得力のある演奏。本当に素晴らしい。

後半は場所を移り受講生によるアンサンブルのコンサート。はじめに芸大の学生二人のデュエット。そのあと高嶋圭子さんのカルテットの曲「竹取物語」を楽章ごとにメンバーが入れ替わって。その後オクテットがあって、最後に全員合奏での「A Song for Japan」。ビュッフェグループの司会者の方が思わず涙ぐんでしまうほどの心のこもった感動的な演奏。東日本大震災への鎮魂と復興を願ったこの演奏プロジェクトはまだまだ広がりを見せてますね。

帰りしなに学生達と少し話をしましたが、見たことないくらい目が輝いていて、とにかく楽しかったと。大きな刺激を受けられた貴重な機会だったことは間違いないようですね。ベッケさんとライエンさんと、そしてこういう素晴らしい機会を作ってくださったビュッフェ・グループ・ジャパンの皆さんには本当に感謝しています。

贅沢だと思うけど、またぜひ次の機会をお願いします(^^)


ベッケさんとライエンさんのジョイントリサイタルの模様は、どうやらNHK-BSで放送されるとのこと。見逃さないようにしないと。
posted by 古賀慎治 at 16:41| Comment(2) | TrackBack(0) | トロンボーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ベッケ & ライエン (1)


image.jpg3月3日に東京の紀尾井ホールでミシェル・ベッケさんとヨルゲン・ファン・ライエンさんのジョイントリサイタルツアーの最終日を、そしてその翌日から修善寺で3泊4日で行われた、ビュッフェ・グループ・ジャパン主催のアントワンヌ・クルトワ トロンボーンキャンプの最終日におじゃましてきました。

ベッケさんと言えばトロンボーン関係者、金管楽器関係者には今更説明の必要のない、世界的なトロンボーンプレイヤー。ライエンさんはベッケさんの生徒で現コンセルトヘボウの首席。バロックから現代まで幅広いレパートリーを得意とするトッププレイヤー。その二人がそろってリサイタルとミュージックキャンプという夢のような一週間。僕はというと大学の入試業務の真っ最中という、これまた大事な時期で、スケジュールの幸運によって二つの機会を得ることができました。

ジョイントリサイタルの方は1曲目のヘンデルの「2本のチェロのためのソナタ op. 2−8」から、自然で生気に溢れた音楽が繰り広げられ、また二人の演奏は、ベッケさんの演奏スタイルに寄り添いながらもライエンさんの主張も微動だにしないという、このお二人ほどの方々なら至極当然なんだろうけど、デュオの心髄を見せていただきました。ベッケさん2月に還暦を迎えられたばかりなのに、いや相変わらずの素晴らしいサウンドと自然なフレーズ感。これからも勝手に心の師匠と呼ばせて頂きたいと思います。

ライエンさんは、単独で実演を聞くのは初めてだったんだけど、CDやDVDから受ける印象よりもっともっと骨太の演奏。僕なんかがあれこれ言うのはホント失礼なんだけど、艶やコクのある素晴らしいサウンドとテクニック、そして音楽と、すごい高みにいるプレイヤーだと納得の演奏。

ネット上で絶賛の感想の多いフローリアン・マイヤー作曲の「スリップストリーム」という作品。トロンボーンソロと「ループステーション」という舞台上で幾層にも演奏を多重録音して再生しながら演奏を重ねるライブ感満点のパフォーマンスでした。ものすごい集中力が必要と思われます。実はライブで自分の演奏を録音し、繰り返し再生しながらそれに次々に演奏を重ねていく試みは、1980年代に僕が見に行ったマイルス・アンダーソン氏のコンサートだったか講習会だったかで、すでに実験的な試みがなされていて、アイデア自体は新しいものではないけど、専用の機材が開発され、使い勝手もどんどん改良されたものだろうし、比較にならないほど高度な事ができるようになったんだろうなと思われますね。多重に録音された彼自身のハーモニーに乗っかるソロの響きが印象的でした。


(2)に続く
posted by 古賀慎治 at 16:21| Comment(2) | TrackBack(0) | トロンボーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月11日

オホーツク紋別音楽セミナー2013無事終了

昨日北海道の紋別市から帰ってきました。飛行機に乗る前に恒例の市内観光があるのですが、オホーツク流氷科学センターの厳寒体験室で氷点下20度を半袖で体験し、その後飛行機で戻ってきた羽田空港周辺は35〜36度の酷暑で、数時間の間におよそ55度という気温差を体験しました。イヤすごい体験だったなと思います。今度はぜひ冬に流氷を観に行きたいと思っています。しかし今年の紋別のセミナー受講生は気温20度+位で非常に過ごしやすい環境で、伸び伸び学べたのではないかと思います。

セミナーは3日間に毎日一人2コマのレッスンと伴奏合わせ。それにアンサンブルのレッスンという充実したカリキュラムでした。最終日は午前中から市民会館の大ホールでの成果発表会と、一般参加者の合奏レッスン、ゲネプロ、そして演奏会。最終日が一番大変(^^;)

夜の演奏会は、午前中の発表会で選ばれた、トランペット、トロンボーンの受講生8人によるソロの演奏のあと、いろいろな形態のアンサンブル。講師と受講生によるトロンボーン16重奏は作曲家 立原勇さんの書き下ろし「アイヌ民謡のテーマによるコンポジション」の初演、講師7人による、これまた立原勇さんの編曲による初演「ワーグナーの夢」、そして全員合奏立原勇さん作曲「紋別の大地にてU」、一般参加者を加えた全員合奏と、盛りだくさんのプログラムで盛り上がりました。

僕は去年から参加させてもらっていますが、去年今年と参加した受講生の成長、人間的にもトロンボーン的にも成長した彼らを目の当たりにすると、このセミナーだけが成長の要因ではないけど、何かのきっかけにでもなれたら、こんなに嬉しい事はないなと思いました。


なんで紋別なの?と良く訊かれますが、酷暑の東京から行けば分かります(^^)。空気の違いは、何よりも気持ちをリラックスさせてくれるし、美味しい食べ物と、思いっきり練習できる環境、そして受講生のために一生懸命仕事して下さる地元の皆さんの温かな心遣いに、いつもと違った発想、違った自分を発見できるのだと思います。

常日頃、なるべく広い視野に立ち、物事を考えようと思っているのですが、でも気がつけば自分の周りのことしか見えていなくて、結構窮屈な環境にいるなと気持ちが解放されて初めて実感します。たまにはそういうリラックス、リセットの機会が必要だなと思います。

今年もいろんな方々にお世話になりました。ありがとうございました。来年も本当に微力ながらではありますが、参加させていただこうと思います。

(トロンボーンの講師と受講生の皆さんの記念写真がありますが、承諾もなく載せるわけにも行かないのでコメント欄か右の管理人へのメールからお知らせくだされば、参加者の方はメールでお送りします。コメント欄は非表示にも出来るので、非表示希望とお書きください。)
posted by 古賀慎治 at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | トロンボーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月18日

イアン・バウスフィールド氏のトロンボーン・アカデミーを聴講

バウスフィールドさんと言えば、若くしてロンドンシンフォニーのデニス・ウィック氏の後任、そしてウィーンフィルの首席へ移籍、その後今はスイスの音楽大学で教鞭をとりつつ演奏活動をという、僕たちの同世代としては世界で最も先端を行く方であります。

現在プロ アルテ ムジケさんの招きで来日中。公開レッスンを一人あたり最大5回行い、そしてその後にはソロリサイタルで演奏と、毎日大変タイトできついと思われるスケジュールのなか、聴講させてもらった。

レッスンの後少しお話させてもらったんだけど、以前芸大で公開講座をやってもらったときは7〜8年くらい前かと思っていたら、もうちょっと前の2004年10月でした。ご本人は約10年前だったとおっしゃっていたのでそれが正解。その時の感想記事が前のブログですが、こちらにあります。ずいぶん前の話なのに記憶には鮮明に残ってます。

しかし今回も本当に勉強になりました。学生達も何人かお世話になっていますが、トロンボーンの技術的なことや音楽に関する基本的なことを、通訳の玉木さんを通さなくても何とかして直接伝えるためのそのボキャブラリーの豊富さに圧倒されます。もちろん演奏で示されるお手本もクリアでまさにお手本そのもの。ちゃんと聞けば迷い無く理解できるはず。毎回あのようなレッスンを受けられたら本当に素晴らしいなと思うんだけど、その前に自分の身をたださないといけないと、痛感したのでありました。

まだ聴講のチャンスはありますし、20日月曜日にはコンサートが予定されています。詳しくはプロ アルテ ムジケさんのサイトまで。
posted by 古賀慎治 at 01:38| Comment(0) | TrackBack(0) | トロンボーン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする